モダニズムの名手・本野精吾が設計した京都市考古資料館。その3階にある通常非公開の旧貴賓室を特別公開。天井の装飾は簡略化され、、扉の上の欄間は正円や正方形などシンプルな幾何学模様。それでいて壁には西陣織のクロスが張られた旧貴賓室の佇まいは独特です。<br>
ドイツに留学し、合理性や機能性を追求するモダニズム様式を学んだ本野精吾が帰国後手がけた、日本でもっとも早い段階のモダニズム建築作品です。大正初期の完成当時、このデザインは衝撃的で「マッチ箱の上にピラミッドが乗ったようだ」と揶揄されたとか。時代を超えて今に生きるモダニズムの挑戦をご覧ください。
イベント詳細
京都市考古資料館(旧西陣織物館)
- 所在地
- 京都市上京区今出川大宮東入る元伊佐町265-1 📍 Googleマップで見る
- 最寄り
- 地下鉄「今出川」、市バス「今出川大宮」「堀川今出川」
- 竣工年
- 1914(大正3)年
- 用途
- 資料館
- 構造・規模
- 鉄筋コンクリート造(柱梁構造)と煉瓦造(壁構造)の混構造・地上3階
- 設計
- 本野精吾
- 施工
- 清水組(現・清水建設)
- 文化財
- 京都市登録有形文化財

画像提供:京都市考古資料館