京都モダン建築祭は、
京都に現存する魅力的なモダン建築を
一斉公開するプロジェクトです。
2022年に文化庁京都移転記念事業として、京都モダン建築祭実行委員会と京都市の共催でスタートしました。建築一斉公開イベントでは全国でも珍しい有料パスポート方式を初めて導入し、パスポート公開とガイドツアーを主なプログラムとして実施。
会期中、モダン建築に関するさまざまな催しが京都市内各所で一斉に行われます。
建築は「生きた文化財」
──過去から未来へつなぐ体験を
建築は、街の記憶を雄弁に物語る生きた証人です。歴史や思想、美意識、そこで営まれてきた人々の時間が宿っています。そして今なお使われ続ける「生きた文化財」です。過去と現在がつながり、豊かな建築文化が未来へ続いていくために、建築を愛する人々と共に味わう、豊かな建築体験を提供します。

京都のモダン建築で、
まち・人・建築をつなぐ
本祭は、建物の来訪者、所有者、管理者、市民、建築家、施工者、研究者、行政がひとつの場を共有する年に一度の祭典です。それぞれの立場や関心を超え、建築を通じて接点が生まれ、まちに新しい人と人・組織と地域のネットワークが育っていく──その可能性を、ここ京都から拓きます。

知ることからはじめよう
──建築文化を育む学びの場へ
建築の背景に潜む思想、意匠、技術、物語を「知る」ことは、建築文化を深める第一歩。本祭では、ガイドやレクチャー、体験を通じて、学びの場を創出し、未来を担う若者や子どもに建築との出会いを届け、次世代へ建築の魅力を伝えます。知識と体験が交差する機会が、建築文化の豊かな土壌を育みます。

建物を愛する人を、
みんなで応援できる社会に
建築を未来に残すには、それを愛し、守ろうとする人々の存在が欠かせません。守ってきた人がいる。本祭は、建物所有者や保存活動に関わる人々を皆で支える社会をめざし、個人の情熱や負担だけに頼るのではなく、建築を愛するすべての人がつながり、応援し合える仕組みづくりに取り組みます。

京都に貢献する
──"まち"がまるごと建築ミュージアム
伝統的な古建築から現代建築まで名建築が息づく京都は、まさに「建築のフィールドミュージアム」。地域と連携し建築文化を拡げ、まちを活性化する試みを重ねます。建築が開かれ、人が行き交い、対話が生まれる。そんな情景と交流を未来へつなぎ、京都に貢献する存在を目指します。

建物所有者支援の取り組み
参加費の一部は建築の維持活用に役立てられます
2025年京都モダン建築祭開催概要
パスポート公開 計4日 全56件
前期
11月1日(土)-2日(日)
10:00-17:00 22件
対象エリア:北山・松ヶ崎、中京、京都駅・七条
後期
11月8日(土)-9日(日)
10:00-17:00 34件
対象エリア:北大路、衣笠・北野、西陣、御所西、御所東、吉田・北白川、岡崎、東山
(京都市、公益社団法人京都市観光協会、一般財団法人京都ユースホステル協会、まいまい京都)
京都モダン建築祭実行委員会
猿渡 毅(京都市文化市民局文化芸術都市推進室 文化財担当部長)
倉方 俊輔(大阪公立大学 教授)
前田 尚武(京都美術工芸大学 特任教授)
南 隆博(公益社団法人京都市観光協会 担当部長)
高田 光治(一般財団法人京都ユースホステル協会 専務理事)