堀川団地に刻まれた記憶。 剥がされた壁の下にある寸法や計算のメモ書き、土間に残る足跡。 そこに感じられる息遣いは、当時確かに存在した職人の生き様を示す確かな痕跡だと言えます。 [記憶の生成]つまり、いままたアートもそこに加わる一つとして存在するものになろうとしています。 記憶の断面にあるアート、それはこの団地に積層する痕跡の一つとして歴史の価値に加わるものとなっていきます。
本展で会場に点在する作品は、道具として宿命づけられた眼鏡であり、機能と引き換えにされた単なる美術品ではありません。それらは人の営みと、工夫の形跡を象徴するものとして置かれています。やがて鑑賞者は、主展示の『龍顔(吽)』に導かれて行きます。 そのとき龍の顔は、ある者には恐ろしく、またある者には優しく見えるかも知れません。人の所業、その結果は我々自身に降り注ぎ、受け止めていかねばなりません。本展【特別公開】七世 山ノ瀬亮胤『記憶の生成』は、それに先立って開催された奈良『天工開物』展を受けて、そこでの展示と対になる作品『龍顔(吽)』を配置し、一連の展覧会は完結します。
イベント詳細
11/8(土)〜11/9(日)10:00〜16:00
※展覧会は11/10〜11/30まで開催。ただし要事前予約。
–
完全予約制による『記憶の生成』展の特別公開
11/10(月)-11/30(日)12:00-17:00(最終入館16:30)
入館無料・完全予約制
※メールにて申し込みが必要です。詳しくはお問い合わせください
mail:societe0001@gmail.com
主催:ソシエテヌーベルリュネト視覚研究所
堀川団地
- 所在地
- 京都市上京区堀川通出水上る桝屋町 📍 Googleマップで見る
- 最寄り
- 市バス「堀川丸太町」
- 竣工年
- 1951(昭和26)年~1954(昭和29)年
- 用途
- 共同住宅(店舗併用住宅を含む)
- 構造・規模
- 全6棟/鉄筋コンクリート造・地上3階
- 設計
- 京都府住宅協会
- 施工
- 不明
オーディオガイド
ガイド:笠原一人
日本語のみ(Japanese version only)